2022/11/05 17:12
食品偽装食品のワースト3はオリーブオイル、牛乳、そしてはちみつです。
はちみつは世界でも最も偽装されやすい食品の1つで、本来の自然のままの状態で手に届くことはほぼなく、皆さんがお店などで手に取るはちみつの大半は、異性化糖・シロップなどで水増しされたはちみつです。
混ぜ物としてよく使われる甘味料で一番多いものは、異性化糖・シロップなどで、はちみつの生産過程で加えられる事が多いです。
そもそもはちみつは、ブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)成分が豊富に含まれているもので、エネルギー源として優秀な食品です。
にも関わらず、本来のはちみつの効果効能を得ることができない化学物質を加えたうえ、健康に良いと宣伝されているのは非常に耳が痛いです。
また、良質なはちみつを食品ラベルや見た目だけで見分けることは非常に困難で、一番確実なのは、信頼できる直接生産者、販売業者と直接繋がるしかありません。
ですので、この記事では、はちみつの生産過程から知ってもらい、本来のはちみつとは何なのか理解していただけるよう解説していきます。
はちみつの生産過程
本来はちみつの生産は、ミツバチが植物から花蜜を集め、巣へと持ち帰り、生成することから始まります。
ミツバチの以下の蜜源を探し「巣房」に花蜜を集めます。
- 花の蜜
- 樹液・・・植物の生きている部分の分泌物樹液
- 樹液を吸った昆虫の分泌物・・・植物の生きた部位からの分泌物を吸った昆虫の分泌物
体内にある酵素で花蜜をブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)に分解します。
六角形のハニカム形状といった巣の特性と、ミツバチが羽で風を送ることで巣内の温度や湿度を一定に保つことで、徐々に花蜜に含まれる水分が蒸発し、濃縮されたはちみつができあがります。
養蜂家たちは、ミツバチが巣を覆うよう蜜蝋で作った「蜜ブタ」をナイフなどで切り落としたのち、巣を遠心分離機に入れて回すことで、遠心力によりはちみつのみを抽出します。
はちみつを抽出したのち、ろ過し余分な不純物を取り除き、瓶につめられます。
混ぜ物が加えられたり、加熱されたはちみつが多い・・・
加糖液糖・シロップは、この蜜蜂が作り上げるブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)に化学的組成が類似しているという理由と、甘みを増す等の理由で、人工的に製造したものをはちみつに混ぜてるケースが多くあります。
加糖液糖・シロップの原材料は遺伝子組み換えのコーンから作られている事がほとんどで、蜜蜂が蜜源から採取した花蜜とは全くの別物です。
この加糖液糖・シロップ自体、非常に安価な甘味料なのではちみつに混ぜることによって、コスト削減や利益率を優先する目的で使用されていることもあります。
加糖されている以外にも、加熱することで水分を飛ばし糖度をあげられていることや、加熱することではちみつを柔らかくし瓶に詰めやすくするなど、大量生産の為の効率化がみられます。
また、はちみつと言えばマヌカハニーが挙げられます。はちみつに含まれている成分以外に「メチルグリオキサール(MGO)」という成分が豊富に含まれており、ニュージーランドの一部地域に生育するマヌカ木やその近隣種の花蜜の含有成分です。
マヌカハニーの中には、意図的に特性の成分であるMGOを添加して、マヌカハニーと謡って販売しているものや、マヌカハニーにMGOを添加して、その成分が高濃度に入っている行減にしているはちみつが多くあります。
また、ニュージーランド産ではないのに、産地を偽装したラベルを貼っているケースもあります。
本来のはちみつを見分けるには・・・
普段から自然そのもののはちみつを食べ続けていくと、味の違和感に気付くことがありますが、見た目と商品ラベルを見て判断するというのは不可能に近いと思うので、一番確実なのは信頼できる直接生産者、販売業者と直接繋がるしかありません。
私たちハニストが扱うはちみつは
1.完全非加熱
2.砂糖や人工甘味料等が添加されていないもの
3.農薬や抗生剤を使用しない環境で集められたはちみつ
であり、コーデックス認定のはちみつを取り扱っているので、安心して嗜好品としてだけではなく、健康・美容を賄えるはちみつとしてもお使いいただくことができます。
まずは良質なはちみつを見分けるために、お試しいただければと思います。