2022/11/05 17:14
はちみつにも「はちみつ」「生はちみつ」「非加熱はちみつ」「純粋はちみつ」など様々な表記の商品が流通しておりますが、そもそもはちみつの定義とはなんでしょうか。
今回は代表的な唯一の国際的な食品規格である「CODEX(コーデックスが定めた)」におけるはちみつの定義について解説していきます。
はちみつの国際規格は?
コーデックス(Codex Alimentarius Commission(CAC))は、国際連合食糧農業機関(Food and Agriculture Organization of the United Nations (FAO))と世界保健機関(World Health Organization (WHO))が共同により1963年に設立された国際的な食品規格です。
正式にはコーデックス・アリメンタリウス(Codex Alimentarius)というラテン語からきた言葉で、食品規格という意味をもち、19世紀末のオーストリア・ハンガリー帝国でも使われたことがある伝統的な言葉です。
現在、世界的に通用する食品規格はこの規格だけで、これを普通コーデックス規格といっています。
コーデックス規格によるとはちみつを以下のように定義しています。
「植物の花蜜、植物の生組織上からの分泌物、または植物の生組織上で植物の汁液を吸う昆虫が排出する物質からミツバチがつくりだす天然の甘味物質であって、ミツバチが集め、ミツバチが持つ特殊な物質による化合で変化させ、貯蔵し、脱水し、巣の中で熟成のためにおいておかれたものである。」
つまりミツバチが集めていいものとしては
- 〇花の蜜
- 〇樹液・・・植物の生きている部分の分泌物樹液
- 〇樹液を吸った昆虫の分泌物・・・植物の生きた部位からの分泌物を吸った昆虫の分泌物
花の蜜を「花はちみつ」と分類し、それ以外を「甘露はちみつ」と定義しています。
また、集めてきた蜜は「巣房の中で脱水(濃縮)させ、熟成させたもの」とも規定されています。
更に不可欠な要素として以下が挙げられています。
- 〇いかなる食品原材料(食品添加物を含む)も加えられてはならない
- 〇はちみつ以外のものが加えられてはならない
- 〇加工中・保存中に外部因子による汚染、異臭、異物混入があってはならない
- 〇発酵および気泡の発生が始まっていてはならない
- 〇混入した有機物、非有機物を取り除くためにやむを得ない場合を除き、花粉やはちみつ固有の成分を取り除いてはならない
私たちが考える本当のはちみつ
なぜ本当のはちみつについて言及するかというと、本物の規格にあてはまらないはちみつが世の中に流通しているからです。
世界の食品偽装の第2位が牛乳、オリーブオイルであり、それに並ぶのがはちみつです。
見た目では、一見混ぜ物が無いものや、添加物が入っているかどうかは、プロでも見分けることができません。
白砂糖を添加し甘みを増やしたり、有効成分を意図的に増やした見せ方をしたり、化学物質を加えているものもありますが、これらは生産者側の都合であり、自然のままのはちみつとは言えません。
製造過程から生産者と繋がっていなければ、安心なはちみつを入手することができません。
ハニストでは、コーデックス認定のはちみつを取り扱っているので、安心して嗜好品としてだけではなく、健康・美容を賄えるはちみつとしてもお使いいただくことができます。
生はちみつとはちみつの違いの真実については下記記事で解説していますので、参考にしてください。